富士を待つ・・・（４１６２）

首都高から中央道と夜中に車を走らせ、単独山行の決行です。夜叉神峠を越え駐車場に着く頃は
薄明るくなり夜が明ける頃、少し仮眠をとり南アルプス街道を走る始発バスに乗り広河原へ。


富士山に次ぐ日本第二の高峰北岳（標高：3193ｍ）登山です。



初日の日程は、大樺沢から雪渓のあるコースを登り北岳山荘までの予定だが、急登連続の登りだ。
寝不足なのか力が出ない。他の登山客は白根御池小屋の方へ行くようだ。バットレスを右に見て登るが
登れば上るほど急登になるのには驚きだ。やっと八本歯のコルに着いた。

北岳をまいていくと、可憐な高山植物のお花畑が広がり、その花々が疲れを癒してくれる。

約７時間で、やっと北岳山荘に着きました。ちょっとバテた様です。
明日登る北岳の山頂を見ると、大きな山容が立ちはだかってまだまだ登りがいがあるように見えました。

翌朝、ガスのかかった山道を山頂に向かって歩きます。山頂に着いても雲で景色は良く見えません。

山頂で約１時間雲の着れるのを待ちます。８月の下旬というのに考えられないほど寒いです。

雲が切れ富士山が顔を出しました。
☆彡異邦人が今まで見た富士山の中でも、最も素晴らしい均整の取れた美しい雄姿です。
刻々と山並みの色が変化して、涙が出るくらい感動を受けた一瞬です。

山頂から少し降りてきても、左側中央に覗かせている富士山を見るために何度も振り返ってしまいます。

南アルプスの女王千丈岳（標高：３０３３ｍ）も下に見えます。

３千メートルの天空の路を歩くのは、この上ない至福のひと時です。この景色を見るために、
のんびり歩いていると雲間には甲斐駒ケ岳（標高：２９６７ｍ）が手に取る様に現れてきました。

雲も切れて、真下には肩の小屋が見えてきました。

のんびり下りて来たが、北岳のピークがあんなに遠くに見えます。ここ肩の小屋は３千メートルの天空のオアシスだ。
この後、白根御池小屋を通って広河原に下山し、帰路に向かいました。
北岳単独行は、思い出に残る山行なので再び登ることになります。

☆彡異邦人が選ぶ名曲をお贈りしています。
今日の一曲　／　「南アルプスの風」